欲求不満の塊

相談事をされる。

いつも最後には相談事という形に見せかけた、うさ晴らしだったことが判明し、一生懸命に受け答えした労力と時間を返して欲しくなる。

だから相談事っぽいものに、真剣に対応するのをやめた。

相談をもちかけるヤツのほとんどは相談に乗って欲しわけではなく、話すことで自分の考えを整理して自分の評価を落とさないですむポイントを見つけたいだけだ。

なんで僕があなたの自己評価を落とさないためのお手伝いをさせられなくてはならないのか、と。

自分勝手で迷惑なヤツだ。

そういうヤツだからグチをこぼしたくなるトラブルに多く見舞われる。

悪循環だ。

「どう思います?」とやたらたずねてくる。

どうも思いません。よくそんな身内の恥をさらせたものだなと面白おかしく聞かせていただくだけです。

相談事らしきものを持ちかけてくる相手を馬鹿にしているわけではない。

もし答えがはっきりしている問い、例えば、「トイレはどこですか?」や「ゴミはどこに捨てたらいいですか?」や「私、匂います?」程度のことなら誠意を持って答える。

最後の「私、匂います?」だけは多少の気づかいが必要になるため、少しばかりの労力を要するが、相手を傷つけない方向で答えるだろう。

「匂わないですよ」の僕の答えに対して、「そうですか。よかった。なんでそんなことを言ったかというと」や「いや、そんなはずはないんです。匂ってるはずなんです。というのもね」などとその後に続けてきた話しに対しては、申し訳ないけれども適当に付き合うだけだ。

話の中に興味深いところが出てきたときだけ、ちょっと深く掘り下げてみる。

こちらは野次馬根性、ゲスな気持ちでたずねているだけなのに相手は自分の話に僕が乗っかってきたとばかりに嬉々として話す。

よっぽど欲求不満なのだ。かわいそうに。

くだらない相談事はしないでおこうと思う。欲求不満と思われたくないから。

ちなみにFacebookに、「僕はこんなに人生を楽しんでます」って投稿をしてるヤツら。

あの人たちも欲求不満だ。