無関心万歳
横断歩道の左側を自転車で走っていると反対から400㏄バイクくらいのぶっといタイヤをはいた自転車がやってきた。
乗ってるやつは火のついたタバコを手にした若い男。
こちらが進行方向左によけようとすると相手も同じ方向に自転車を向けてくる。
右によけるか左によけるか、お互いが右往左往して互いに自転車を止め足をついた。
僕は、「自転車は左、ね」と軽く注意した。
「俺のほうがどっちかって言うと左走ってるじゃねえか」という返事が返ってきた。
ここ1か月ほど人に興味を持たない努力をしている。
でもたまにこういうことをしてしまう。
若者の反応からはっきりと理解した。
僕には他人の生き方を改めさせるような力はなく、めんどくさいおやじが絡んできたと思われ、なめられるだけだ。
僕の価値観が絶対に正しいという保証もなく、争いだけを生んでいる。
疲れた。
このままいくと死にたくなりそうだ。
死なないとは思うけど。
他人に無関心になるコツがあと少しでつかめそうだと思うたびに、こんな絡みかたをしてしまう。
ほんとに、ほんとに人に興味を持ちたくない。
「人に興味の無い、人に無関心の生き方はさみしいよ」と言う人もいる。
バカいうな。
みんな他人に無関心で生きてる。
だからルールを守らないやつらばかり。
あぁ、僕も無関心になりたい。
無関心万歳。