やばい国にならなけりゃいいが

共謀罪」が成立した。これからお互いが監視しあい、おかしいと思うことでもおかしいと言えない世の中になっていくかもしれない。

自分は一般市民だから関係ないと思うのは浅はかだ。いつどこで誰から睨まれるかわからない。今でも冤罪があとを絶たないのに、こんな法律が成立してしまったらどれだけのことが起こるのか。

日本は平和で自由な国だった。日本国の象徴である天皇陛下のことをどれだけ悪く言ったり書いたりする日本人であっても天皇陛下が象徴しておられる日本国の政府が守ってくれていたのだから。

僕たちは陛下に甘え過ぎた。自由に発言できることが当たり前のことだと思ってしまっていた。好きなことが言える、自由な活動ができる国になるまでにどれだけの方々が犠牲となられたか。そういったことを省みることなく権利ばかりを享受してきた。その結果「共謀罪」が採決された。

人間は弱い。自分の安全を確保するため、劣等感を癒すために他人を売ることなど簡単にする。「自分はそんなに卑怯な人間ではない」と思ってる人がいちばん危ない。やる。絶対にやる。

これから日本はどうなるのだろうか。権利の主張ばかりが幅をきかす日本で密告が推奨されはじてたら、どれだけ陰湿な世の中になることか。

ロックの歌詞なんてくだらないものばかりになるぞ。バンドで反社会的なことを言えば、反社会的なグループ(バンドも一人じゃないから集団だ)とみなされて一般市民枠からはずされ監視対象となる。

「あのバンドは、『夜な夜な楽しんでるリア充どもに爆弾を投げ込みたい』などと歌っていました。テロを起こす可能性があります」と密告されメンバー全員が逮捕される。

そうなるともうバンドはみんな、「この国は美しい。下々までが輝いている。日本を美しく強い国にしようと日夜努力してくださっている日本国政府にバンザイ」と歌うようになる。

そんな世の中になっていいのか? 江戸時代のほうがまだマシだ。武士といえども町人からの借金には頭が上がらなかったのだから。

やばい国にならないで欲しい。日本国よ。頼むぜ。